ニューダンガンロンパV3 EP3、EP4、EP5クリア

 今更だけどEPじゃなくてCHAPTERかな。でもなんでもいいや。

 今はもう6章の裁判前なのですが、その前にEP3~EP5についてやんわり残しておこうと思います。

<EP3>解放されるエリアの雰囲気がその都度違うらしく、禍々しいEP3の階層は気に入りました。今回の超高校級の研究教室っていうのはいいアイディアでしたね。新しく開放される場所にある上にそのチャプターの雰囲気も決められるので。トリックの方はまさかの見立て殺人らしいと聞いて歓喜したのですがどうやら違いました。アンジーの現場の蝋人形、あれどう見たって転子の方のかごのこの見立てだと思ったんですが…。このEP3はこれまでの中だと一番手は抜いていた回みたいですが、それでも散らばる謎が不気味さに溢れていたのでぼくとしてはよかったと思います。ただぶっ刺した日本刀を回転させて錠をかけるっていうのは本心からどうかと思う。是清くんについてはまあどっかのタイミングで絶対に死ぬ感は溢れていたので別に犯人になろうが殺されてようがどうでもよかったんですが、まさかのコロシアイ参加前から殺人鬼設定だったとは…。これで星くんとハルマキ含めて16人中3人が殺し経験済みだったとかV3やべえなって思いました。物騒すぎる。二重人格設定についてはお粗末はお粗末だし、「アンジーの方はぼくが殺したわけじゃない」っていう裁判上盛り上がる展開については、「殺したのはもうひとりの人格の方」ってあるあるネタかと思いきや単なる嘘だったのが残念です。まさかのクロ2人からのおしおきは1人で次のエピソードに持ち越しかと思ったら、これまで通りEP3の慣例に則りましたね。是清くんのおしおきはかなりのダンロン2感がありました。皮肉としては、結局本物のお姉さんの精神はエゴまみれの人殺しの弟なんか欲していないってことなんでしょうね。モノダムの自殺も、結局自分が愛されていないことを嘆くという意味でダブルミーニングだったのは素直に良いなと。お姉さんも霊なのに平然と塩持ってるのはどーいうことなんだろうと思いましたが、まあ触れないどこ。ちなみに、EP3引きの王馬くんの顔がマジで怖くて直視できない人ってどんくらいいたんですかね。色々なものに体制のあるぼくですら(やべぇなこいつ…)って唾を飲んだので本当にやばかったと思うんですよね。そしてこっからはずっと王馬くんのターンです。いよいよ話が進んだなという実感がわきます。

<EP4>悲しみのゴン太回。正直赤松さんよりも悔しがるプレイヤー多かったんじゃないかって思います。だってV3始める前はまさかゴン太に癒しを求めるハメになるとは到底思ってなかったですからね。ぼくもゴン太には愛着がわいていたので残念でした。ダンロン2に続き変則舞台でコロシアイを行ったのは好感でした。しかも今回は新世界プログラムの言葉も出てきたので既存ファンにとっては興奮モノです。でもトリックの内容としてはV3内どころかダンロン史上一番推理しやすかったんじゃないでしょうか。個人的には入間ちゃんが殺す気で呼び出したわけではないっていう推理まで欲しかったんですがそこは叶いませんでしたね。でもダンロンV3は特にストレートに殺す気を持った人間が少ないので、入間ちゃんの「へへっ…わりいな…」とか言いながらエモノを懐から出すシーンは欲しいところといえば欲しいところでした。しかし王馬くん、もし入間ちゃんが犯人だったら裁判の時に核心に迫る証拠が何も出てこなくて大変だっただろうと言ってましたけど、入間ちゃんの性格上少し問い詰めたらいくらでも出てきたと思う。それと、ゴン太の絶望についてはどうなんだろうとさすがに首を傾げました。まあ、虫も死滅してる世界じゃゴン太も絶望するのか?とは思いますが、でもお前の研究室にアホほど虫おるやん、と。でもこれについては他のメンバーについてもそうですね。自分が人類最後の人間とかだったら絶望するのもわかりますが、君たちは同世代の友達がたくさんいるやん、とか。これはぼくが想像力のない人間だから思うことなんでしょうかね。まあいいや。ゴン太のアルターエゴが出てきた時は(まさかのアルエゴ皆勤賞)生身のゴン太が死んでもこのアバターの方のゴン太が残ればとりあえず癒し枠は残るやん?よかったよかった、とか思ってたんですが当然のように一緒におしおきされていて悲しくなりました。こっちもかなりダンロン2っぽい内容でしたね。むしろモノファニーのがエグい死に方してるじゃん、という熱いツッコミ。モノファニー、実は最後の一匹まで残った上でモノミであるというオチがくるかと思ったんですが全然そんなことないっぽいね。記憶の彼方においやろっと。

<EP5>単純にロジックでだけいえば最も入り組んでいましたんじゃないかと思います。伝説のダンロン2EP5と比べても、意外性以外はこっちの方が組まれていたくらい?王馬が黒幕ではない、というところからわかりやすいところから発展して王馬のきちんとした動機を描き、さらに王馬の嘘つきとしてのキャラも昇華するっていうのは並大抵のことじゃないですよね。ある意味では超高校級の総統ゆえの動機と死因といえるので、狛枝と同じく自分の才能をトリックに組み込んでるともいえるかと思います。とはいえ王馬はトリックの直接のワイダニットにしか過ぎず、狛枝はフーダニットとハウダニットにまで影響した点からやっぱり別格だとは思うんですが。若干脱線しました。個人的には「このせかいはおうまこきちのもの」もメッセージは恥ずかしいことにわからなかったので好きでした。EP6で回収されますが、ここから当然もう一段回持ってくるにせよ、中間地点に王馬の黒幕ブラフを絡めるのは職人技ですね。トリックと裁判については、被害者がわからないゆえに犯人もわからないが、どちらかが絞り込めれば必然的にもう片方も出るというロジックを使った最後の逆転劇、そこからさらに嘘をついて真実に辿り着こうとする、という展開は素晴らしいです。さらにさらに百田くんのおしおきで懐かしの宇宙旅行を出してくるのもにくいです。こういう回収は本当に中々できないですよね。思えば超高校級の宇宙飛行士という時点で、もしおしおきが存在するならあの宇宙飛行であるってのはすぐにピンときていいはずですが、見るまで失念していました。そこから「ただでは死なない」百田くんのキャラクターも回収して終わり、という大満足な展開でした。…って書いてると大絶賛なので、たぶんかなり気に入ったんだと思います、EP5。ダンロン2のEP5と比べるのも野暮ですけど、いつか並べてどっちの方が完成度高いか比べたいですね。

 で、蓋を開けてみれば王馬がEP4EP5の2回連続で犯人みたいなものなんですが、どっちも直接は手を下さないあたり、そこも超高校級の総統っぽいなと思いました。EP6の裁判前までずっと面白ったV3ですが、ひとつだけ難点をいうなら素直にぶち殺すと思って殺しの計画を立てる人間が少なかったってところですかね。特にゴン太と百田はとばっちりもいいところなので…

 と書いて思いましたが、それはダンロン2も同じだったかな?つまり結局本当の本当にギスギスしていたのは無印の78期生くらいだったかも。EP4のさくらちゃんの自殺回ですら葉隠とか冬子ちゃんとかが後頭部思い切りぶん殴ってたし。あいつらがとんでもないだけで、普通はコロシアイが起きる動機なんかこんなものかもしれないですね。

 ではまた全クリしたら書きます。