ニューダンガンロンパV3 クリア感想①

 5日前にクリアはしたんですが色々あってすぐには書けませんでした。

 なにを差し置いてもまずは自分の感想から書こうかと思っていたんですが、ちょっとネット上のV3の感想の荒れ方を見ていたせいで本当に嫌気が差してきてしまいました。あのオチで白銀つむぎの言うことが全部本当であると思ってAmazonレビュー☆1をつけるような人間達と同じ世界で呼吸しなきゃいけないと思うと心底辛いです。その理由を書いて説明しなきゃいけないのもつらい。コードギアスが完結した後に、当然ルルーシュは生きているということの説明をせっせと書くハメになった時を思い出します。

 なのでそこだけ書いてこの記事はすぐにやめましょう。

<つむぎの嘘>つむぎの言うことの裏付けには、何よりも最原や赤松、百田なんかが受けていたオーディションの映像がキーになります。「あなた方はダンガンロンパのファンであり、望んでこのダンガンロンパの世界にやってきた」という主張こそが最原たちの心を折るための核であったはずです。それと矛盾するのは何よりもプロローグの赤松と最原が言っていた「確かに誘拐された」という言葉。つまり望んでダンガンロンパ53のゲームの登場人物になりにきたなんていうことはあり得ないわけです。なにより、初めに集合した中学の制服を着る16人の中には白銀つむぎ本人もいます。もしつむぎが運営サイドの人間なら、あそこから記憶を上書きするのに揃ってあの中に混ざる必要はないし、同時に演技する必要もないわけです。つまりこの点からつむぎも被害者のひとりと考えられます。

 また、記憶の操作については思い出しライトとそのセットアップ機が登場するのでわかるのですが、人格の操作に関しては何の情報も道具も出てこないので、そんなことは不可能であると考えて見た方が自然です。その証明にプロローグ→本編の変化にかけて登場人物の性格に変わったところは出てきません。つまりオーディション映像に出てきた人間は捏造と考えられます。ではどうやって捏造したか?これこそがつむぎのコスプレであると推測できます。

 そもそもEP1からつむぎのコスプレは実在の人物にはできないという前提が立てられ、歴代のダンガンロンパのキャラクターのコスプレができるのも彼らがフィクションだからという論が立てられましたが、逆にいえば、その「つむぎはフィクションのキャラクターでないとコスプレできない」という点が嘘だとすれば、ダンガンロンパはフィクションであるという点も覆せますし、同時に現実のキャラクターである最原や赤松のオーディションを模せたことも、苗木や日向のコスプレができたことも辻褄が合います。

(赤松の服を着てぶつぶつが出たことについては別の理由があるんでしょう。「ほかの人の服を着ると蕁麻疹が出る」とかなんでもいいですが、つむぎとしてはそこさえ誤魔化せれば後のことはどうとでもできますよね)

 だから何が言いたいかというと、少なくともオーディションの映像が嘘であるなら、それ以外の様々なこともつむぎの嘘であると疑えるということで、盲目的にこれまでのダンガンロンパのストーリーはなかったのだと信じてしまうことには到底つながらないということです。「嘘」がテーマであるV3は常にそこから先が何かはわからないように作ってきましたが(王馬に象徴されるように、どこまで嘘かわからないことが嘘の本質である)、だからこそ百田が最原に伝えた「何を信じるかは自分次第」という言葉が響く、テーマとしては非常に一貫した話作りだったわけです。

 なにか間違ったところがあればコメント頂けると嬉しいです。

ニューダンガンロンパV3 EP3、EP4、EP5クリア

 今更だけどEPじゃなくてCHAPTERかな。でもなんでもいいや。

 今はもう6章の裁判前なのですが、その前にEP3~EP5についてやんわり残しておこうと思います。

<EP3>解放されるエリアの雰囲気がその都度違うらしく、禍々しいEP3の階層は気に入りました。今回の超高校級の研究教室っていうのはいいアイディアでしたね。新しく開放される場所にある上にそのチャプターの雰囲気も決められるので。トリックの方はまさかの見立て殺人らしいと聞いて歓喜したのですがどうやら違いました。アンジーの現場の蝋人形、あれどう見たって転子の方のかごのこの見立てだと思ったんですが…。このEP3はこれまでの中だと一番手は抜いていた回みたいですが、それでも散らばる謎が不気味さに溢れていたのでぼくとしてはよかったと思います。ただぶっ刺した日本刀を回転させて錠をかけるっていうのは本心からどうかと思う。是清くんについてはまあどっかのタイミングで絶対に死ぬ感は溢れていたので別に犯人になろうが殺されてようがどうでもよかったんですが、まさかのコロシアイ参加前から殺人鬼設定だったとは…。これで星くんとハルマキ含めて16人中3人が殺し経験済みだったとかV3やべえなって思いました。物騒すぎる。二重人格設定についてはお粗末はお粗末だし、「アンジーの方はぼくが殺したわけじゃない」っていう裁判上盛り上がる展開については、「殺したのはもうひとりの人格の方」ってあるあるネタかと思いきや単なる嘘だったのが残念です。まさかのクロ2人からのおしおきは1人で次のエピソードに持ち越しかと思ったら、これまで通りEP3の慣例に則りましたね。是清くんのおしおきはかなりのダンロン2感がありました。皮肉としては、結局本物のお姉さんの精神はエゴまみれの人殺しの弟なんか欲していないってことなんでしょうね。モノダムの自殺も、結局自分が愛されていないことを嘆くという意味でダブルミーニングだったのは素直に良いなと。お姉さんも霊なのに平然と塩持ってるのはどーいうことなんだろうと思いましたが、まあ触れないどこ。ちなみに、EP3引きの王馬くんの顔がマジで怖くて直視できない人ってどんくらいいたんですかね。色々なものに体制のあるぼくですら(やべぇなこいつ…)って唾を飲んだので本当にやばかったと思うんですよね。そしてこっからはずっと王馬くんのターンです。いよいよ話が進んだなという実感がわきます。

<EP4>悲しみのゴン太回。正直赤松さんよりも悔しがるプレイヤー多かったんじゃないかって思います。だってV3始める前はまさかゴン太に癒しを求めるハメになるとは到底思ってなかったですからね。ぼくもゴン太には愛着がわいていたので残念でした。ダンロン2に続き変則舞台でコロシアイを行ったのは好感でした。しかも今回は新世界プログラムの言葉も出てきたので既存ファンにとっては興奮モノです。でもトリックの内容としてはV3内どころかダンロン史上一番推理しやすかったんじゃないでしょうか。個人的には入間ちゃんが殺す気で呼び出したわけではないっていう推理まで欲しかったんですがそこは叶いませんでしたね。でもダンロンV3は特にストレートに殺す気を持った人間が少ないので、入間ちゃんの「へへっ…わりいな…」とか言いながらエモノを懐から出すシーンは欲しいところといえば欲しいところでした。しかし王馬くん、もし入間ちゃんが犯人だったら裁判の時に核心に迫る証拠が何も出てこなくて大変だっただろうと言ってましたけど、入間ちゃんの性格上少し問い詰めたらいくらでも出てきたと思う。それと、ゴン太の絶望についてはどうなんだろうとさすがに首を傾げました。まあ、虫も死滅してる世界じゃゴン太も絶望するのか?とは思いますが、でもお前の研究室にアホほど虫おるやん、と。でもこれについては他のメンバーについてもそうですね。自分が人類最後の人間とかだったら絶望するのもわかりますが、君たちは同世代の友達がたくさんいるやん、とか。これはぼくが想像力のない人間だから思うことなんでしょうかね。まあいいや。ゴン太のアルターエゴが出てきた時は(まさかのアルエゴ皆勤賞)生身のゴン太が死んでもこのアバターの方のゴン太が残ればとりあえず癒し枠は残るやん?よかったよかった、とか思ってたんですが当然のように一緒におしおきされていて悲しくなりました。こっちもかなりダンロン2っぽい内容でしたね。むしろモノファニーのがエグい死に方してるじゃん、という熱いツッコミ。モノファニー、実は最後の一匹まで残った上でモノミであるというオチがくるかと思ったんですが全然そんなことないっぽいね。記憶の彼方においやろっと。

<EP5>単純にロジックでだけいえば最も入り組んでいましたんじゃないかと思います。伝説のダンロン2EP5と比べても、意外性以外はこっちの方が組まれていたくらい?王馬が黒幕ではない、というところからわかりやすいところから発展して王馬のきちんとした動機を描き、さらに王馬の嘘つきとしてのキャラも昇華するっていうのは並大抵のことじゃないですよね。ある意味では超高校級の総統ゆえの動機と死因といえるので、狛枝と同じく自分の才能をトリックに組み込んでるともいえるかと思います。とはいえ王馬はトリックの直接のワイダニットにしか過ぎず、狛枝はフーダニットとハウダニットにまで影響した点からやっぱり別格だとは思うんですが。若干脱線しました。個人的には「このせかいはおうまこきちのもの」もメッセージは恥ずかしいことにわからなかったので好きでした。EP6で回収されますが、ここから当然もう一段回持ってくるにせよ、中間地点に王馬の黒幕ブラフを絡めるのは職人技ですね。トリックと裁判については、被害者がわからないゆえに犯人もわからないが、どちらかが絞り込めれば必然的にもう片方も出るというロジックを使った最後の逆転劇、そこからさらに嘘をついて真実に辿り着こうとする、という展開は素晴らしいです。さらにさらに百田くんのおしおきで懐かしの宇宙旅行を出してくるのもにくいです。こういう回収は本当に中々できないですよね。思えば超高校級の宇宙飛行士という時点で、もしおしおきが存在するならあの宇宙飛行であるってのはすぐにピンときていいはずですが、見るまで失念していました。そこから「ただでは死なない」百田くんのキャラクターも回収して終わり、という大満足な展開でした。…って書いてると大絶賛なので、たぶんかなり気に入ったんだと思います、EP5。ダンロン2のEP5と比べるのも野暮ですけど、いつか並べてどっちの方が完成度高いか比べたいですね。

 で、蓋を開けてみれば王馬がEP4EP5の2回連続で犯人みたいなものなんですが、どっちも直接は手を下さないあたり、そこも超高校級の総統っぽいなと思いました。EP6の裁判前までずっと面白ったV3ですが、ひとつだけ難点をいうなら素直にぶち殺すと思って殺しの計画を立てる人間が少なかったってところですかね。特にゴン太と百田はとばっちりもいいところなので…

 と書いて思いましたが、それはダンロン2も同じだったかな?つまり結局本当の本当にギスギスしていたのは無印の78期生くらいだったかも。EP4のさくらちゃんの自殺回ですら葉隠とか冬子ちゃんとかが後頭部思い切りぶん殴ってたし。あいつらがとんでもないだけで、普通はコロシアイが起きる動機なんかこんなものかもしれないですね。

 ではまた全クリしたら書きます。

ニューダンガンロンパV3 EP1、EP2クリア

 だいぶ放置。でもダンロンV3というお題が降ってきたからそれについて書きます。ネタバレ注意とか書く必要もないくらいネタバレ。

 まずダンロンV3がどういう枷を負いながら世に出てきたかというと、「名作ダンロン2を超えられるか」「駄作ダンロン3が作ったヘイトを打ち壊せるか」この2つに集約されるといっていいでしょう。つまり「ダンロン2を作った人たちなんだからポテンシャルはあるけど、でも3があんなだったからなあ。完全にネタ切れしてんのかなあ」という不安と期待が同居した忌み子。超高校級の忌み子がV3と言えるんじゃないかな。

 と、いう切り口で書いてしまうといかにも総括っぽくなってしまうから、少なくともこの記事では前半のパンチ力について書いておきましょう。

 そんな大した量にはならないけど、一応パートでわけます。

<プロローグ>しょっぱな意外だったのは物語の一番はじめです。発売前の考察をぼくが読んでいた時に、個人的にかなり当たってそうだなと思った「才囚学園の超高校級たちは全員植え付けられた嘘の才能の持ち主」という説について触れてそうな始まりだったからです。つまり宇宙飛行士だとか発明家だとかマジシャンだとか昆虫博士だとか、いかにも子供が憧れそうな、ある意味嘘っぽい才能が多いのは、実は彼らが子供のころに夢見ていた才能を思い込まされているというのがオチという考察です。なんといってもV3のテーマは嘘なので、そこらへんとの兼ね合いでかなりありそうだと個人的には見てました。V3の序盤に出てくる中学校の制服を着た赤松ちゃんと最原くんは自分に才能がないと言っているので、「おっ」と思いましたね。でも序盤でそれを映すということは、当たらずとも遠からず、つまり話のネタのひとつではあるけどオチではないのかな、と思って進めていたら、これはEP2の序盤で覆されちゃいました。残念。まあ、もし本当に植え付けられた記憶だとしたら、美術部とか保育士っていうのが微妙になっちゃう弱点はありましたしね。しかたないです。

<EP1>名パートといっていいんじゃないでしょうか。体験版でしつこく主人公の銘を打たれていた赤松ちゃんがまさかの殺害実行犯。ダンロン無印のEP1をほんの少し彷彿とさせながら、それでも新しい切り口で裁判を展開させたのは感心しました。容疑者が少なすぎたことを除けばアクロイド方式としてうまい線だったと素直に思います。EP1で密室と平行して最大の謎だった「どうして犯人は初回特典を受けなかったのか」についても疑問なく解消したのはGOOD。またダンロン2の七海とは違って序盤で起きるというのも対照的でいいですね。ただ人が殺せるくらいの鉄球なら本なんかで止められずに落ちるとは思う。おしおきについてはダンロン2のように皮肉をきかせながらダンロン無印のおぞましさも出せていたのでこれもよかったといいたいです。これも発売前に考察されていた、EP毎にモノクマーズが欠けていくというのも映像の中で処理したのは個人的に好感。

<EP2>コミュ上げてた星くんと東条さんの脱退で至極残念丸。蜘蛛の巣のおしおきはPVで見た時はてっきりゴン太かと思いましたけど東条さんでしたね。今回は2っぽいおしおきでした。星くんは見た目忍空のくせして遠慮のない青学レギュラーっぷりでウケました。動機ビデオが白い点からしても蘭太郎といっしょでもう一回なんかありそう。トリックとしては、個人的にロープを使ったトリックと建物トリックが大好きなので大満足。基本的なミステリはゴミですけど建物トリックは最高じゃないですか?舞城王太郎的に考えて。当然2のEP4も好きでした。フィクション感とぎりぎりできそう感の融解点って感じでたまらないです。急に頭角をあらわしてきたハルマキちゃんの引きもよかったし、謎もいい塩梅だったので良パートだったと思います。

<EP3>今裁判前です。ロープや建物よりもさらに好きな見立てがでてきて興奮。見立て殺人って最高じゃないですか?舞城王太郎的に考えて。犯人は真宮寺かキーボか百田で!希望は百田で本命は真宮寺くん。ひとっ走りしてきたら続きやります。また。

けっこう放置

 けっこう放置してた。続かん。

 なんか書こうと思います。

 ぼくは自分の彼女に「○○さんは自分と同じだけの物を人に求めるんだねえ」という事象に関する感想をよく言うんですけど、これは案外当たり前のことだし、ぼく自身もそうなのではないかと思います。でも問題は自分がどれだけのものを持っているかわからないし、相手がどれだけのものを持っているかもわからないことだよね。だから一番大事なのは、目に見える形で提示できるものがせめて対等であればいいってことなんだろう、と思います。それが相手に対しての礼儀だろうし、自分にとっても戒めになる感じがする。

 いや、中身のないこと書いちゃった。上のは本心であり同時に空虚でした。

 もう2016年も終わりますね~。

ちゃんとやった

 ちゃんと筋トレしてから走りましたよ?腹筋ローラー50回やってプロテイン飲んで5㎞走りましたよ?最近は5㎞で結構グロッキーですよ?そして走ったということを誰に証明するでもなくただ記してもう寝ますよ?朝ですからね?おやすみなさい?

走るマン

 これから嫌だけど走るマン。嫌だけど。

 今日はどうしても走るべき日だったのだが生憎の雨で、ゲームをしながら時間を潰していたらいつの間にかこんな時間で、玄関の扉を開ける前に「降っていたらきっぱり諦めて、止んでたら絶対に走る!」と内心雨が降っていることを願いながら開けたらなんか止んでた。最悪である。

 今は結構痩せる太るのちょうど境にいる頃で、走るのをやめた途端に太り、走った次の日には痩せているというわかりやすいシーズンなのでいつも以上に休めない。あと最近髭を生やすスタイルにハマっていて、デブで髭はどうしても避けたいという意味でも休めない。走ると思った瞬間にだるくなったり眠くなったりする体質でたった今も苦しんでいるけど休めない。なんだかんだでノルマをこなさないではいられない性格なので多分行くんだろうと思います。多分。

 行って帰ってきてたら続きを投稿します。

イケメンを呼べ

 イケメンは偉大である。ぼくはホモではないがイケメンが好きだ。イケメンがいると場が華やぐ。ぼくはホモではない。しかし女系一家の出ではある。母・姉・妹がおり、皆がジャニーズにハマっていた時期がある。ライブに連れていかれたこともあるし、曲を好んで聞いたり番組を観ていたこともある。そのせいかぼくの好みはジャニ系である。マッチョ系ではない。でもいい男にはタッパが必要だと考えている。さらにいうと最低限の筋肉も必要である。つまりぼくのいう条件は難しい。最低でも身長は175センチは欲しいし。

 何が言いたいかっていうと、最近世間のイケメンのハードルが下がっていないか?ということです。もしくはぼくが知らなかっただけで昔からそうなのかもしれないけど。でもなんとなくそんな気がする。昔はイケメンって冠詞がつかなかっただろうイケメン俳優が多いし。

 大学に入った時に周囲のイケメンと呼ばれる人間の程度が低いな、と思っていた。ぼくはホモではないのだがそう思っていた。ぼく自身がイケメンに一種独特な雰囲気を求めているという側面は別に関係なく、単純に顔の作りが甘かったり、身長がギリギリ170センチあるかないかくらいの人々が持て囃されていた。おかしい。イケメンはもっと存在感が要るものだ。なにか言葉には表せないものが備わっているべきだ。これは願望か?イケメンというものが普遍性を持つとぼくは困るのか?いや、困らない。別に何も困ることはない。ただイケメンには完璧でいてほしいだけだ。完璧に近づいていてほしいだけだ。つまり概念に対する崇拝に近い。お前らイケメンをなめるなよ、という気になる。6頭身はイケメンじゃねーんだよ!!最低7持ってこない!最低!

 やっぱりね、理想は8頭身なんです。それでも7頭身でも可って言ってるんだから6は持ってくるなよ!最低でも7!ここが譲れないラインなんだなーと思った。